さて、2016年も年の瀬となり、年末のご挨拶周りで忙しい毎日をお過ごしと存じます。
そんななかで、お客様がご不在だったり、逆に上司の方をご紹介いただいたりと
新たな出会いがある際に活躍するのが『名刺』です。
日本は世界でもっとも頻繁に名刺を用いる国だと言われています。
普段からビジネスや自己紹介に欠かせない名刺ですが、
そんな名刺の歴史を辿っていきたいと思います。
名刺の由来は古く、始まりは中国漢の時代であったと言われています。
当初は竹木を削って姓名を刻んだもので「刺」といい、
そこから名札のようなものを『名刺』と呼ぶようになり、
日本でもこの語を用いるようになりました。
日本で使われるようになったのは19世紀、江戸時代からです。
和紙に墨で名前だけを手書きしたもので、訪問先が不在のときに、
訪問したことを知らせるために使われていました。
現代の形に近い印刷された名刺を使うようになったのは
幕末開国(1860年代)の頃からになります。
自分の名前の上に紋所が入り、使い方も役人たちが
外国人と接するために使うようになりました。
明治時代(1868-1912)以降にはたいへん盛んに使われるようになり、
現在に至っています。
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